扇ノ山(1310m)氷ノ山(1510m)

H 15年11月23〜24日
参加        4名

扇ノ山 (上山高原コース)

氷ノ山、扇ノ山に行く?と言う1通のメールから、はからずも今期初の雪山に、それも広大なブナ林に真っ白の雪がしんしんと舞う白い幻想を垣間見る。扇ノ山は兵庫県と鳥取県の県境に位置する中国山地一の豪雪地帯にあって冬期は常に3mを越える積雪になり、残雪が消えるのも遅いとか。
上山高原を擁する裾拡がりのなだらかな山容はその名の通り扇を広げたようで美しい。

深夜奈良を出発し、カニしか思い浮かばない香住を過ぎ、夢千代日記の湯村温泉ではちょっとオカシイ名前(失礼!)の温泉中学校前を通り眠っているような小さな集落、海上(ウミガミと読む)を過ぎてなだらかな丘陵の上りに差しかかる頃道端に雪を見る。「雪!雪!」と喜んでいるのも束の間でだんだん白いものが多くなり道路も白くなってきて手放しで雪を喜んではいられなくなる。
「大丈夫かなぁ?ブレーキ踏んで見て」 まだこの状態ではピタッと止まる、さすがスタッドレスの威力。ひとつカーブを曲がるごとに雪は多くなり久々の雪景色にうれしくて感嘆しきりだけれど、登山口を探しながらカーブの多い雪道とあっては帰路が心配になり、ついに1ヶ所後輪が振られて引き返すことにする。

上山高原、水道施設の小屋前まで引き返した所で1台の車と出会い、登山口を尋ねるともう少し先のふれあい広場だと教えてもらう。
ガードレールのない道には一抹の不安もありここからは歩くことにする。一面雪化粧の山は久々でうれしい。ショウブ池からあと2・3カーブを曲がり標識のある登山口から入り小ズッコ小屋を過ぎて中国自然歩道に出る。
新雪を踏む感触が嬉しくて訳もなく靴跡をつけては喜んでいる。

登山口


杉林からブナの自然林に変わり、細い枝はその何倍もの雪を積もらせ全てを白に染める。

重みに耐えかねる笹の葉は(チシマザサ)しだれ、時々震えるように雪を落とす。

昨夜の寒波で一夜にして積もったのだろう、白い彫刻の森のようなブナ林にまだ誰も踏み入れていないまっすぐな雪の道が続く。

これで空が青空だったら…と厚かましい声が後から聞こえる。雪雲に覆われた空は重い。

静かに、静かに、雪積もらせて眠る森、雪の華、凍りつく時間、静寂。素晴らしい雪に出会えて感動する。
平坦な道が続いた後ようやく山道らしい勾配になり雪で埋もれた階段等もあり小ピークを通過する(大ズッコ)

(ズッコはこの山域独特の地形で火山活動により出来たドーム状の小山)

ピークから少し下り山頂への標示板に従って尚下る。「えぇー、下って山頂???」そんなことがあるはずもなく最低鞍部まで下って最後の上りになる。雪とは言え暑くなり雨具を脱ぐ。

山頂鳥取市街一望、日本海も見渡すことが出来ると言われる立派な展望台があり今日は展望なくそのままやり過ごして山頂へ。やや広い山頂には二等三角点と無人の避難小屋があり、先客2人と行き違う。三角屋根2階建ての避難小屋で昼食の後下山する。

待望の冬の日本海は望めなかったけれど、初めてにしてはたっぷりの美しい雪に出会えて雪山幸先の良いスタートかな。
明日の氷ノ山登山口、関宮町、福定へと移動する。(もちろん途中ビール、チュウハイ、酒としっかり買い込んで)

福定は鉢伏高原や氷ノ山スキー場の麓で民宿の立ち並ぶ鄙びた里、とある1軒の民宿で懐かしい赤外線のホームコタツに足を入れて今日は早めに眠る。

コースタイム
登山口 9:20→山頂 10:30⇔11:05→登山口 11:55


氷ノ山のPageへ